「監視」 縄張りがあって、侵入者を監視しています このページについて「寒い森のエゾモモンガ」のページの写真を提供して下さったnishioさんは、本名は西尾博之さんで、昨2007年に 北の写真家集団DANNP(Membersに写真があります)に入会されました。熱心に写真の活動をされていて忙しい身ですが、無理をお願いして、ナキウサギの写真を投稿していただきました。以下の文章は、西尾さんの文章をもとに構成しています。 投稿・氷河期からのナキウサギ
「秋彩」 今から3〜4万年前の氷河期(ヴュルム氷期)にシベリヤ大陸から北海道に渡ってきたと考えられる『氷河期からの生き残りナッキー(ナキウサギ)くん』 氷河がなくなった後も涼しい山岳地帯に棲みついた貴重な動物です。
見た目は、ネズミのような格好ですがウサギである証拠に上あごの前歯(門歯)の裏側にも歯がついていて歯が二重になっていることから、ウサギ目に属します。
「初冬」 鳴き声 ナッキーくんは、『ピチッ、ピチッ、ピチッ、』と連続で強く鳴き、また単音で鳴くこともあります。 いろんな鳴き方があり、縄張りをアピールしている時に鳴いたり、警戒している時鳴いたりします。怯えたり、びっくりして岩の中へ逃げ込むときなど、ヒュルルルルと尻下がりに鳴いたりもします。 また1匹が鳴くと別の1匹が鳴く鳴き交わしもしたりします。 生息地 日本では北海道にしか生息していないナッキーくんは、主に山岳地帯に分布し、標高1500mから1900mに多くいます。大雪山系や十勝山系、日高山脈が有名です。
「縄張り」 棲んでいる場所 ナッキーくんの家は、露岩帯のガレ場といわれる大小の岩が積み重なったところか、その上に森林(アカエゾマツ、エゾマツ、トドマツ、ダケカンバなど)ができているところです。 ナキウサギは、暑さに弱く、12℃前後という低温が好適で、夏に冷たい空気が保たれるガレ場は、ナッキーくんにとって棲みやすいところなのです。
「日向」 日光浴 風がない、お天気の好い日、ほどよく暖かくなると岩の上にじっとして日光浴をします。そのうちにごろんと横になることもあります。横になりすぎて、岩から落ちることも・・・。 菜食 好きな食べ物はコケモモ、ヒメスゲ、エゾムラサキツツジ、シラネニンジン、イソツツジ、ヒメノガリヤスなどの葉や茎を食べます。イワブクロやチングルマなどの高山植物の花も大好きです。 「植物なら何でも食べる」といわれるほどいろいろな種類の植物を食べます。コケやキノコもよく食べます。
「貯食」 写真右下に食べる糞が写っています 貯食 9月から10月にかけて、あちこちの岩の下などに草や茎、シダ、コケ、キノコなどを運んで貯えます。冬眠しないので、貯食したこれらの植物を食べて冬を越すのです。 食べ直し ナッキーくんは、一度排泄した糞をまた食べ直しします。食べる糞と食べない糞があるのですが、食べる糞は、直径2〜3mm、長さ4cm程の細長い暗緑色した軟便です。ナッキーくんは、自分の口を肛門に付けて食べることもあります。食べない糞は、小さな丸い粒状の直径3mm程の灰色の糞です。 天敵 エゾオコジョ、イイズナ、キタキツネなどです。 |