エゾシカとの交通事故・列車事故

エゾシカ交通事故マップ
「エゾシカは、急に道路へ飛び出したりします。制限速度を守って、
安全運転をお願いします!」(パンフレットより)

平成10年度根室支庁管内
「エゾシカ交通事故マップ」

−北海道根室支庁−

 というパンフレットによると。平成10年4月1日〜平成11年3月31日の1年間で、根室支庁管内では235件のエゾシカによる交通事故が発生しています。

 地図上のマークによると、風連湖付近の国道44号線が多いです。特に幌茂尻〜厚床間が事故多発地帯で、運転に気を付けましょう!と書いてあります。
 他には知床(羅臼側のみ−斜里側は網走管内で対象外)も多いですが、厚岸のほうは釧路管内なので載ってません。

エゾシカの交通事故を見かけたら負傷していても(支庁環境生活課又は市役所、町役場へ)、死亡していても(道路管理者、不明の時は市役所・町役場・警察へ)届けてくれと書いてあります。
 更に、生きて暴れている、ぐったりしている、などのエゾシカの状態も知らせて下さい、とのことです。

平成10年度266件・11年度246件
−釧路支庁管内エゾシカ交通事故

釧路支庁ホームページより


「くしろレポート」中の「エゾシカとの衝突防止のために」で上記事故数が書いてあります。
 事故の分析、避け方などが3ページにわたって記述されています。

 事故のおよそ4割強が秋から冬に発生する現状やその原因。シカを避けるために起きた事故などが、図入りで判りやすく説明されています。また狩猟期間中に、山に入る方は目立つ格好をするなど、充分にお気をつけくださ、とのことです。

 スピードダウンが衝突事故防止には一番たシカです、との結論でした。

阿寒湖周辺など
シカの多い土地でのドライブは

 大きいエゾシカは100kg以上あって、ぶつかれば、車も壊れます
 廃車になった話も聞きます。壊れたフェンダーをシートで覆った車とすれちがい、その先にシカの死骸があって、さらに少し先で黄色灯を回転させた開発局の車とすれちがったことがあります。

 阿寒横断道路とまりも街道の分岐部付近は、立派な防鹿フェンスが延々と続き、昼間もライトを点灯するよう注意書きがあります。
 振動健診を受けに来た林業関係者も、まりも街道はシカが多いと言いますから、夜間、車で走行する人などは特に注意が必要です。

交通事故で死んだエゾシカ  根室の林業関係者も、シカは続けて出て来ることがあるので、一匹見たら徐行する必要がある、と教えてくれました。

 写真は2003年6月16日に、津別陸別間で見た、車にはねられたと思われるエゾシカの死体です。

列車とエゾシカの衝突事故について

網走駅でのオホーツク8号  2001年4月6日、仕事を終えて、網走発17時19分の特急「オホーツク8号」で札幌へ戻りました。
 写真は網走駅での同特急で、この写真を撮ったほぼ3時間後に、エゾシカをはねました。

 よく列車に乗る人は、エゾシカと列車との衝突事故の経験者が多いですが、そうでない人のためにその日の様子をまとめてみます。

先ずは急ブレーキ

 同日は4両編成で、グリーン車の3号車に乗っていました。前に同じ特急でシカの衝突事故を経験したのは、留辺蕊付近でしたが、今回は北見峠を越えた上川付近で、18時10分頃でした。急に列車が減速し、次いで急ブレーキをかけます。とっさに思ったのは「又だ」ということでした。これで列車は確実に遅れます。
 しばらくして車内放送が「ただいまシカと衝突しました…」と予想通りのことを言います。
 これが人身事故だと、手当てや生死の判定のために「お医者さんは乗っていませんか?」という放送があり、顔を隠していても、たいてい知っている同乗者のチクリで、ばれて連れ出されるらしいです。シカではそういう呼び出しはありません。
 死体を線路からどけるため…、とかお怪我はありませんか?という放送が続いて、乗務員さんが同じことを言いながら見回りに来ます。
 車掌さんがコートを着て、大きい懐中電灯を持ち、手袋をして列車の前に急いで歩いて行き、少しして列車がほんの一寸バックしました。何やら想像してしまう動きです。
 運転手さんも同じいでたちで、車掌さんと列車の中を、前後に何度か往復。手袋に血がついていないか見てしまいましたが、土で汚れているだけのようでした。最後は二人ともはあはあ言ってましたから、重労働です。
 30分余の臨時停車で、発車となりました。感心したのはこの間、乗客の誰もが、質問することも、文句を言うこともなく、時々外を窓から覗くだけで、平然としていたことでした。

 遅い時間の列車なので、途中や札幌からの乗り継ぎ客への対応が、この後の車掌さんの大仕事です。

列車とエゾシカの衝突事故

 事故が最も多いのは、釧路根室間の花咲線です。JR北海道釧路支社の発表は見つけられませんでしたが、釧路新聞のホームページの記事によると、同支社のシカとの衝突事故数は、平成9年(4〜12月)282件、平成10年(同月)353件でした。
 かってJR北海道旭川支社のホームページには「SOS!」というページがあって、次のような記述がありました。
[ネットサーファーのお知恵を拝借]
 毎年、春と秋には年中行事のように鹿による、線路の直前横断、飛び込みが多数発生しJRの悩みの種となっています。
 このためスワリフレックス(野性動物保護用反射板)、スキャットロープ(犬猫忌避剤)等の対策を行っていますがいっこうに成果が上がらず、昨年度131件(8年度123件)の事故が発生しており年々多発の傾向になっています。
 北の大地の風物としての鹿……。
 そして、野性動物の保護……。
 なんとか線路に入らないようにする方法はありませんか?是非お教え下さい。
 お待ちしております。

と、悩みは切実です。同ページの詳細情報によると、事故は18時から21時に半数以上が起きています。
 某掲示板には、JR北海道のシカ衝突事故の年間件数は約800件程度と書き込まれています(2001年2月5日の投稿)。北海道の鉄道移動で道東・道北では、常にこういう事故を覚悟しておく必要がありそうです。

[リンク確認・レイアウト改訂:2002年1月27日、
レイアウト再改定・エゾシカの事故死体の写真追加:2003年8月11日]
リンク切れに対応:2005年9月4日

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