混合有機溶剤の測定
有機溶剤の塗装作業で、測定用の空気をミニポンプで吸引している

作業環境測定とは

 労働者が働いている場所の状態・環境を「作業環境」といいます。
 この状態を的確に把握し、その結果に基づいて設備改善などを図るために、作業環境測定が行なわれます。つまり、測定の目的は、環境改善であって、労働者の健康障害を防止することです。

 粉じん、有機溶剤など10の作業場については、一般に年2回測定し、記録を決められた年数保存すること、5つの指定作業場(下記で○印)については、作業環境測定士、作業環境測定機関に測定させるよう決められています。

作業環境測定を行なうべき作業場

○粉じんを著しく発散する屋内作業場、暑熱寒冷または多湿の屋内作業所、著しい騒音を発する屋内作業場、坑内作業場、中央管理の空調設備下の事務所、放射線業務(○放射性物質取扱室)、○特定化学物質を製造または取り扱う作業場 、○一定の鉛業務を行う作業場、酸素欠乏危険場所の該当作業場、○有機溶剤を製造または取り扱う作業場

作業環境測定計画の作成

有害物質の確認

 測定にあたっては、事業場で使っている缶の表示(例えば、5%以上の有機溶剤は表示義務があります)や製品安全データシート(MSDS)を調べます。
 MSDS(化学物質等安全データシート)とは、Material Safety Data Sheet の頭文字で、物質を譲渡提供する事業者が交付する文書で、内容は、物質の名称、性質、危険有害性の種類、取り扱い上の注意など(JIS)が書かれています。

単位作業場所の設定

 図面などから、作業環境管理の対象となる区域、有害物質の分布状況や作業者の行動範囲などを考えて、測定計画を立案します。

測定日の設定

 2 日測定が基本です。有害物を使用する定常的(普通の)作業日を選び、状態の安定しない作業開始後の1時間を除きます。

風速の測定
風速、風向きなどを調べる。

作業環境測定の方法

測定点(測定する位置)の設定は次の二法で行ないます。

A測定

 空気中の有害物質濃度の空間的・時間的変動の平均的な状態を把握するために、6m以内の等間隔(方眼紙のような)な測定をします。

B測定

 A測定を補なうための測定で、作業者の暴露が最大と考えられる場所と時間で測定します。これは測定士の判断に委ねられます。

サンプリング(検体の採取)

 A測定点は 5 点以上・10 分以上、B測定点は 10 分間です。

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