車を止めると餌を貰いに来るキツネ(霧立峠で/2002年6月29日) とても愛らしい光景ですが、いくつも問題を含んでいます。 キツネに餌を与えると、
エキノコックス症についてエキノコックスとは小さいサナダムシの1種で、キツネや犬が最終宿主です。この卵を食べた野ネズミの体内で幼虫が増殖し、野ネズミを食べた動物の体内で成虫になります。ヒトはネズミと同じ中間宿主ですから、ヒトの便には卵は排出されません。ヒトの体では殆どが肝臓に寄生し、袋を作ります。潜伏期間が数年あります。現在年間の新患者(認定者)の発生数は10名前後です。私も外科医時代に一人手術して、うまく取れました。 沢水を生で飲んだり、ノイチゴなどを洗わずに食べるのは、理論的には危険と思われます。 エキノコックスに関しては、一般向けが北海道のホームページ内の、エキノコックス症の知識と予防に、あります。絵入りで解りやすいです。 もっと詳しいものは、北大獣医学部寄生虫学教室のホームページに、北海道におけるエキノコックス症という13ページにわたる文書があります。 絵や図表をたくさん使っていて、読みやすい記述です。 興味のある方は、環境動物フォーラムをご覧下さい。北大大学院獣医学研究科寄生虫学教室の神谷先生が代表の、エキノコックスなどのフォーラムです。講演会の案内やリンク集もあります。
鹿部のキタキツネの子供(鹿部町/2002年6月8日) 車を停めたら、ビューッと逃げて行きました。 人の食事とキツネの病気この頃キツネを、前ほど見なくなったような気がします。周りの人に聞くと、そうだと言います。
サイト「北海道の大自然の中で」の、「色々な話」にスナック菓子などの人間の食物を、餌にしたのが原因で、キツネが病気になり、減っているのだと書いてあります。高カロリー食は腸をこわして、キツネの免疫力を低下させ、「疥癬」という寄生虫による皮膚病になります。これが重症になると命取りになるのです。 写真は温根湯温泉北きつね牧場で、2001年5月に撮ったものですが、前足の毛の抜け具合が毛代わり時期とはいえ怪しい。 キツネは残飯などもあさりますので、ヒトの近くに出てくれば病気になる、とはとても不幸なことですね。 冬に、石勝線の特急の窓から見た大きなキツネは、雪の降る森の中を颯爽と歩いていました。夏に道南のトンネルですれ違ったキツネは、汚く痩せていました。 観光土産で圧倒的な人気のキタキツネですが、その内キツネ牧場でしか、見れなくなるのでしょうか?
威嚇するキタキツネ(美幌町/2003年10月13日)これこそ野性の姿? 写真提供:ばいかだ(「わいるどほーむ」:閉鎖されました)氏
[リンク確認、レイアウト改定、ばいかだ氏提供の写真と差替え:2004年1月18日、
環境動物フォーラムの記述を追加:2004年2月29日、リンク修正:2005年10月29日、 リンク再修正:2006年10月17日] |