緑の島から見たクレーン(2009年6月20日)
正面の万代埠頭から見たクレーン(2009年6月20日)
明日から撤去が始まります。

函館港ゴライアスクレーン

前のページの続きです。

3.撤去作業

 旧函館どっく大型クレーン(ゴライアスクレーン)2機は、1975年に大型タンカ−建造用に作られましたが、その直後から造船不況となり、わずか4年稼動しただけでした。
 その後長らく函館港のシンボルとして親しまれて来ましたが、老朽化も進み、1993年の北海道南西沖地震でも破損をして、倒壊の危険性ありと判断されました。
 2006年1月に解体方針が決定され、保存を求める市民運動もありましたが、2009年6月に撤去解体されました。

 このページは撤去前日の2009年6月20日から撤去終了後の7月3日に撮った写真でまとめました。すべて、別館の写真絵日記で使ったものです。

2009年 6月20日(土):明日から撤去

 函館どっく函館造船所(函館市弁天町)構内に立つ2本のゴライアスクレーンは、いよいよ6月21日と25日に撤去作業が行われます。
 クレーンの正面に当たる函館港万代埠頭に行きましたが、同じ思いの方が何人か車で来て写真を撮っていました。

両クレーン 両クレーン
 ゴライアスクレーンの外海側に巨大なクレーン船がいました。
 北海道新聞によると船は15日深夜に函館港に到着したそうです。
 この大型作業船は「海翔」と言う名で、実際の撤去作業は海翔でゴライアスクレーンを吊り上げ、函館どっく隣接地に運び込んで、細かく切断するのだそうです。

海翔です 海翔です
 クレーンを備え付けた海上起重機船「海翔」は全長120mあり、クレーンの最大吊り上げ能力は4100トンで国内最大だそうです。神戸市の寄神(よりがみ)建設の所有です。
 写真を撮っていたら、丁度観光遊覧船ブルームーンが通りましたので、一緒に撮りました。
 海翔の巨大さが判ると思います。

2009年 6月21日(日):なかなか動かず

ワイアーが張られている(2009年6月21日)
ワイアーが張られている(2009年6月21日)

 午後2時からゴライアスクレーンの撤去作業が始まると言うので、この日は緑の島へ1時半前に行きました。ここはクレーンに近いです。
 カメラマンの他に家族連れなどがたくさん、クレーンが吊り下げられて動かされるのを見に来ています。作業船の海翔は桟橋についていて、クレーンの上部との間にはすでにロープが張られています。

 2時間近く緑の島にいました。海上保安庁の巡視艇もやって来て、午後2時2分に作業船の海翔からサイレンが聞こえました。さあ、巨大クレーンが動くかと皆が期待して見守りましたが、さっぱり動きはありません。
 それから1時間待っている間に巡視艇は帰ってしまい、私たちも帰途に付きました。

2009年 6月22日(月):動いていた

動いた2号クレーン(2009年6月22日)
動いた2号クレーン(2009年6月22日)

 待っていてもクレーンが動かないので、前日帰ってしまってから、ネットで情報を探しました。夕方には動いたようです。
 この日の道新Web版には「海側に立つ2号機(重さ2000トン)をつり上げ、約1時間半かけて、数百メートル離れた造船所隣接地に運び込んだ。」と書いてありました。これはその動かされたクレーンで、北埠頭から撮った写真です。

両クレーン
両クレーン

 これも北埠頭から撮った、動かされた2号クレーン(右)と残された1号クレーン(左)です。
 前日の午後3時には並んでいましたが、今はこんなに離れていて、2号クレーンはこれから解体されます。
 1枚目とこの写真に、今日もまたブルームーンが写っていますが、忙しく動き回っていて、よく見ます。

2009年 6月26日(金):見納めかな

横たわる2号クレーンの上部 横たわる2号クレーンの上部
 翌日から1泊の小旅行に行きますので、22日と同じ函館港北埠頭へ、函館どっくのゴライアスクレーンを見に行きました。昨日25日が残された1号クレーンの撤去開始日です。
 こちらは21日に撤去された2号クレーンで、横たわっていて、上部だった部分しか見えません。他は分解されたのか、遠いのでよく判りません。

立っている1号クレーン
立っている1号クレーン(2009年6月26日)

 陸側にあった1号クレーン(1号機)はまだ健在で、立っています(後で調べたら撤去作業は25日から26日へ延期になったそうです)。
 作業船からロープがたくさん張られていますが、22日の写真と比べても、位置は殆んど変わっていないようです。今日は朝からとても激しい風が吹き続いているので、動かしていないのかも知れません。拡大しても基部が宙に浮いているようには見えませんでした。
 これが見納めかも知れません。またブルームーンが通りかかりました。

2009年 6月29日(月):お疲れ様でした

横たわる2機のクレーン
横たわる2機のクレーン(2009年6月29日)

 夕方室蘭市へ移動する日です。お昼前にゴライアスクレーンのその後を見に行きました。新聞によると、2日間の小旅行中に最後のクレーンも撤去されたそうです。
 撤去された2機のクレーンは、少しはなれた場所で、地面に横たえられています。
 HAKODATE DOCK の文字が見えますね。これは門型のクレーンの上の水平の部分にあったものです。赤と白の垂直方向の部分とこの文字、ゴライアスクレーンは、本当に函館港の顔だったと言えると思います。

2009年 7月 3日(金):故郷

解体中の函館どっくのクレーン 解体中の函館どっくのクレーン
 出張中の室蘭から15時37分に函館駅に着きました。
 函館駅裏の巴大橋の下の岸壁へ、ゴライアスクレーンの解体の様子を見に行きました。左の方はかなり解体が進んでいるようです。
 あんな大きな物が消えてしまうのはショックです。一人で童謡の「故郷」を歌いながら、その方向を見ていた男性がいました。涙を拭いていたようです。

 ゴライアスクレーンの話はこれでお終いです。
[作成:2009年7月26日]

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