新旧2台の函館市電(2010年10月1日)
昭和橋電停で並ぶ新旧2台の函館市電(2010年10月1日)

函館市電2010〜13(4)

函館の路面電車開業百年

路面電車開業百年 路面電車開業百年
 1913年(大正2年)6月29日に函館で路面電車が走り始め、1943年(昭和18年)11月1日に 函館市営 化されました。路面電車は100年にわたり市民の足として函館の街を走り続けています。
 歴史などは 路面電車開業100周年記念事業サイト のfacebookに載っています。
 もっと詳しく知りたい方は、ハコダテ150+函館市電の歴史 をご覧下さい。

 峠を越えてでは北海道の旅のページの函館と道南に「市電の光景」「市電の光景2」を発表しました。
 その後写真がとても多数たまり、2010年以降撮影分だけでも特殊車両も含む全車両の写真が揃いました。そこでこの百周年にちなんで「函館市電2010〜13」を発表します。

 内容は次のページからなります。


函館市電全車両(1)

函館駅前電停に入る39号箱館ハイカラ號(2012年8月23日)
函館駅前電停に入る39号箱館ハイカラ號(2012年8月23日)

 函館市電の魅力は市街地を縦断して、新旧さまざまな形式の電車が走っていて、かつその大部分は広告のラッピング塗装がなされていることだと思います。
 広告が変更されることもあれば、車体更新と言って車体そのものが別の車体に作り替えられることもあります。そのために今回は、車体の写真は2010年〜2013年に限定しました。

30形

39号 復元チンチン電車箱館ハイカラ號

39号箱館ハイカラ號側面(2011年10月28日)
39号箱館ハイカラ號側面(2011年10月28日)

 30形は今から100年以上前の1910(明治43)年に製作され、千葉県成田市で使われていましたが、1918(大正7)年に当時の函館水電が5両購入しました。その内の4両は2度の函館大火で焼失しています。
 残った39号は1937(昭和12)年に旅客車両から除雪車(ササラ電車)に改造され、その後1992(平成4)年まで線路の除雪に使用されました。

斜め前から見る39号箱館ハイカラ號(2011年8月10日)
斜め前から見る39号箱館ハイカラ號(2011年8月10日)

 1992(平成4)年に函館市市制施行70周年記念事業の一環として、明治からの車両を復元することとなりました。車体は旅客車時代の図面を元に安全基準に適合するよう半鋼製車体を新しく作成し、内装や籐製のつり革などを含め忠実に再現しています。台車は昔からの物です。
 復元チンチン電車と言われる由来です。運賃は車掌さんにお支払い下さい。
 冬期と毎週火曜・水曜は点検のために運休されます(<函館市企業局交通部)。

39号箱館ハイカラ號内部(2013年5月12日)
39号箱館ハイカラ號内部(2013年5月12日)

 2013年5月12日に市電で五稜郭公園に花見に行きました。帰りに乗った市電から後ろを見ると、箱館ハイカラ號がすぐ後ろを走っています。
 1日乗車券を持っていたので、次の杉並町電停で降りて乗り換えました。後部に車掌さんが乗っています。39号に関しては今まで撮り鉄(撮影専門)でしたがこの日は初めて乗り鉄もしました。

39号箱館ハイカラ號大正の花電車(2013年7月15日)
39号箱館ハイカラ號大正の花電車(2013年7月15日)

 2013年6月29日路面電車開業100周年記念事業の一環で、39号箱館ハイカラ號は花で飾られて大正の花電車となりました。運行初日に競馬場前か五稜郭公園前まで乗車しました。詳しくは その日の絵日記 をどうぞ。
 これは7月15日に出庫を撮り直した写真です。8月19日まで運行されました。

500形

 500形は1948(昭和23)〜1950(昭和25年)に日本車輌製造株式会社東京支店蕨工場で、30両製造されました。
 1973(昭和48)〜年から1997平成9(平成9)年に528号までの内505号を除く27両が廃車になり、529号は2007(平成19)年3月に廃車になりました。
 現存する500型の車両は、AMUSEMENT TRAM(旧505号を改番して新501号)と530号の2両だけです。

501号 AMUSEMENT TRAM

 509号が1987(昭和62)年に交通局工場で貸切用カラオケ電車に改造されましたが、1996(平成8)年に旧505号改番の501号に代替され廃車となりました。

501号AMUSEMENT TRAM(2012年9月21日)
501号 AMUSEMENT TRAM(2012年9月21日)

 初代501号は1973(昭和48)年廃車になっています。505号車は1987(昭和62)年に国鉄五稜郭工場での車体更新と同時に501号へ改番されました。
 新501号は1995(平成7)年に用途変更されて2代目のカラオケ電車となり、2007(平成19)年に AMUSEMENT TRAMとなりました。

街中を走る501号 AMUSEMENT TRAM(2012年9月21日)
街中を走る501号 AMUSEMENT TRAM(2012年9月21日)

 函館市企業局交通部の案内ページ には「みんなでワイワイ♪乗って楽しいのりもの」「この車体は、アイデアしだいで車内でさまざまなイベントをお楽しみいただけますので、ぜひご利用ください」と書かれています。
 料金やおすすめコースは パンフレット に掲載されています。

駒場車庫内の501号、隣は39号です。(2010年8月22日)
駒場車庫内の501号、隣は39号です。(2010年8月22日)

 2010年8月22日に駒場車庫を道路から覗くと、501号AMUSEMENT TRAM が見えました。通り過ぎてしまったので引き返して車を停め、道路から車庫の建物前に停まっている501号を撮りました。左隣は39号箱館ハイカラ號です。
 貸切専用のカラオケ電車は札幌市電にもあります。

530号

競馬場前電停に向かう530号(2012年12月26日)
競馬場前電停に向かう530号(2012年12月26日)

 530号の製造は1950(昭和25)年11月で、1970(昭和45)年にワンマン化されています。
 車体更新車(505→501号)以外で唯一残存しているのが530号です。
 塗色は上半部マンチュアサンドライト(ベージュ)、下半部マジュルカブルー(ダークブルー)と渋い色合いです。

柏木町電停の530号(2012年12月26日)
柏木町電停の530号(2012年12月26日)

 鉄道ファンの皆さんが市電を借り切る際に指名するほか、無広告車体と相まって映画やドラマの撮影にもよく使われます。
 営業運転に出る率は非常に少ないですが、冬場の早朝〜日中に運行されるパターンが多いようです(<hakobura 市電ファン興奮!駒場車庫見学ガイド

湯の川方面を回送車として車庫に向かう530号(2011年9月25日)
湯の川方面を回送車として車庫に向かう530号(2011年9月25日)

 色とりどりのラッピング塗装の車体が一般的な函館市電のなかで、大型で制作時と同じ渋いオリジナル塗装の530号は存在感があります。
 いつまでも走り続けて欲しい物です。

 次は710形10両が登場します

[作成:2013年5月1日、39号の内部写真追加:5月17日、
函館市電の魅力の項と中見出し追加:5月21日、
39号箱館ハイカラ號大正の花電車を追加:8月24日]

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