![]() 海苔を採るおばさんと海苔を食べるコクガン(2006年2月4日/函館市)
コクガンとの共生コクガンの越冬について天然記念物のコクガンについては既に 函館近海のコクガン と 渚にて を発表しました。「函館湾周辺沿岸」は環境省選定の 日本の重要湿地500 の60番に指定されています(<インターネット自然研究所)。選定理由は勿論コクガンの渡来地だからです。日本で越冬するコクガンの大多数(1000羽弱でしょうか)が函館近海にいます。
ここは下海岸(戸井や恵山側をこういいます)の旧市街です。海越しに見えるは函館山です。左右のテトラポットのそばにいるコクガンが判りますか? 干潮時にのみコクガンは沖合いから岸辺に来て、海草を採食します。
マガンより小さく、全体に黒っぽい色で、首にレース状の白い環が見られるのが特徴です。
しかし海苔を採る漁師さんは無害と思っているのか、驚くほど近くにいます。 漁師さんたちも大事にしているようで、家内が話した漁師さんは「白鳥も三羽くらい来るんだよ」と言ったそうです。野鳥編の「渚にて」がそんな話です。 コクガンの函館近海への飛来数は、函館近海のコクガン で取り上げた2001年は、例年より200羽多い約700羽の過去最多の飛来があると函館新聞に載りました。 やはり函館新聞によりますが、2003年の日本野鳥の会函館支部(有馬健二支部長)の調査では、2月は例年越冬数が最も多くなる時期で、15〜17日の3日間の調査では、志海苔海域(2月15日)で115羽、上磯海域(同16日)で264羽、南茅部海域(同17日)で660羽、総数1029羽を確認しました。同支部ではその後の観測数が伸びないことから、この3日間をピークとし、その冬の最多越冬数と定めました。 これが今のところ最多の数のようです。 コクガンとの共生
晴れていましたが、寒くて、風の強い日でした。 コクガンはあちこちにいましたが、「海苔採りの漁師さんとの共生」という写真狙いなので、なかなか良い場面がありません。 明るいと海はキラキラ輝いて綺麗なのですが、黒い顔のコクガンの目が判らない写真になります。
コクガンが好むのは緑藻類の、アオノリやアオサの仲間です。潮がひくと広い磯が現れる場所が餌場にふさわしい条件ですね。 こういう場所は同時に人間も海苔摘みに来ます。 ![]() コクガンの群(2006年2月4日)
この日はリスを見に行くための長靴姿で、更に寒さよけに履いた釣り用のズボンのおかげか?近くまで寄ることが出来ました。こんな鳥です。
私の前を横切っていったコクガンの群れが、磯で海苔を採っているおばさんの方に近づいて行きます。 思ったような場面になるまでに少し時間がかかって、車の運転席で待っていてくれた家内は、私が海に落ちたのでは、と思ったそうです。 この後がトップの写真になります。
函館近海のコクガン では、上磯町(2月から北斗市になりました)の海岸で、アサリを採る漁師さんたちとコクガンの近接した写真を発表しました。 相手を気にせず、お互いに関わらないで暮らすのが本当の共生ではないでしょうか。 [おすすめ] 隅田重明:[特別企画]コクガン,faura No.10(2005),(有)ナチュラリー 見晴公園でいつもお会いする隅田さんの5ページにわたる力作です。fauraはネットで通販も出来ます。
[作成:2006年2月18日]
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