コクガンタイトル
函館市銭亀町の海岸のコクガン。
2001年3月25日、警戒心は相当なもので、近寄ると離れて行きます。

コクガンについて

 コクガン全長(くちばしの端から尾の端まで)61cmと、マガン(全長70cm)より小型のガンで、やはり冬季に北極海の方から南下して来ます。日本では道南と東北地方の浅い磯の海岸で越冬し、函館湾を始めとする函館近海は代表的な越冬地です。中継地としては根室地方の風連湖などが知られています。
 マガンより絶滅の危険が高い「絶滅危惧U類」で、やはり天然記念物に指定されています。
コクガン
この写真は2002年1月26日に函館市銭亀で撮りました。
 雌雄同色で、頭から頭の後、背、胸にかけて黒褐色で、のどの白いレースの首巻のような模様が特徴です。腹から脇、尾の付け根にかけては白く、腹には灰色の横斑があります。嘴と脚は黒く、翼は上面、下面とも黒です。飛ぶときに隊列を組まない点もマガンと違います。

 日本雁を保護する会の1999年度(1999年秋季〜2000年春季)のデータでは、飛来数はマガンの62,700羽に対し、コクガンは1,000羽と少ないですが、その内、函館海域には年間400〜500羽(日本野鳥の会函館支部の調査)が飛来しています。

2001年度は700羽

 2001年3月5日の函館新聞に、今年は例年より200羽多い約700羽の過去最多の飛来があるとの記事が載りました。
うろうろするコクガン
岸辺でうろうろするコクガン(2001年3月25日/上磯町)
 2001年3月25日、今年2回目のコクガン撮影に先ず上磯町へ行きました。矢不来の海岸の波消しブロックの手前の浅瀬の上を多数のコクガン(家内が数えて36羽)がうろうろと、歩き回っています。丁度引き潮の時間で、漁師さんや潮干狩りの人が浅瀬でアサリやノリを取っていて、人が近寄ると、人から離れようとしているのです。どうするか見ていると、海に入り、結構人の近くまで泳いで行きます。
アサリを採る人とコクガン
アサリを採る人とコクガン。共存の図です(2001年3月25日/上磯町)
 アサリを採る人のすぐ傍で、コクガン達も潜って餌を採っています。これぞ人と鳥の共存というと、大袈裟ですが、何かほのぼのとさせられるシーンでした。
潜るコクガン
潜って餌を採るコクガン。(2001年3月25日/上磯町)
 逆立ちして、岩についた海草を食べます。ユーモラスな光景です。
 この日は気温も10℃以上になり、春の一日でした。この後、下海岸(タイトル写真)と、南茅部町へも行きました。南茅部町の川汲にも多数のコクガンがいましたが、遠くて写真になりませんでした。
 下は函館山を背景にしたコクガンの群です。

 函館近海のコクガンについて簡単に紹介しました。
函館山とコクガン
函館山を背景にしたコクガンの群(2001年3月25日/上磯町)
[レイアウト変更、写真追加:2002年1月27日、改訂:2003年12月28日]

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