紅葉とマガモ
秋の北海道庁のマガモ。首が青いのが雄。(2001年11月3日)
 真水にも住んで、一年中(地域によりますが)身近に見られるカモ類としては、マガモ、カルガモがいます。

 愛知県の田舎で育って、半療半猟(漁)の父を手伝って、中学時代から無免許で狩猟をしていました。ですから冬はカモ肉しか食べられず、それが贅沢とも知りませんでした。狩猟は大学時代にやめましたが、今でもアイガモは大好物です(鳥類愛好家の皆様、御免なさい)。

 2001年冬、下の写真のように凍りついた北海道庁の池の周りに多数のマガモがいました。それから継続的にカモの姿を見に行くようになり、春、マガモとカルガモの親子連れの写真を撮りました(別館の壁紙コーナーに写真があります)。札幌ではマガモを、函館ではカルガモを主に撮りました。
 下は2001年3月11日の撮影で、親切なおじさん(私ではない)から餌を貰っています。これがあって、冬を越せるのですね。

参考文献 山渓ハンディ図鑑7「日本の野鳥」山と渓谷社,(2001年第2版),定価:本体3000円+税
参考URL Yachoo! オンライン野鳥情報 >野鳥図鑑 定番です。

ハトと争って餌を貰う
親切なおじさん(左)から、ハトと争って餌を貰う。左の雌は口を開いてねだっています。

札幌のマガモ

マガモについて

 マガモは大部分が冬鳥(冬を日本で過ごす渡り鳥)として、シベリア方面から飛来します。少数が日本で繁殖するとたいてい書かれていますが、札幌の池には殆どマガモが通年います(留鳥と言います)。
 「鴨葱(カモがネギを背負って来た)」という言葉があるほど、昔からの一般的な狩猟対象鳥で、わざわざ遠くから飛来して、多数が撃たれて食べられてしまいます。絶滅近いほど数が減らないと保護して貰えないのですね(カモ類は殆どが狩猟の対象です)。

中島公園の氷の上で(4月7日)  4月7日、まだ池に氷が残っている時の、札幌市の中島公園の池です。マガモは生来、雄の方が数が多いそうです。
 雌が地味な羽色なのは抱卵期に外敵に見付からないため、と言われています。雌は本来汚い(地味)と卑下?する必要はありません。

円山公園で昼寝するマガモ(5月13日)  5月13日の、札幌市の円山公園の池です。3羽の雄が昼寝しています。雌はいません。
 近くで見ると、眠っている時も、薄目を開けたり閉じたりして、警戒しています。街中での外敵は野犬くらいでしょうか?札幌の一寸した池にはマガモがいます。

マガモのヒナ

月寒公園のボートの陰で
月寒公園のボートの陰で(5月24日)

 マガモは4〜8月に一夫一妻で繁殖しますが、番の関係は抱卵期に解消します。卵の数は6〜12個で、雌のみが抱卵し、雛は28〜29日ぐらいで孵化します。雛は厚い幼綿羽で覆われ、雌のみが世話をし、50〜60日位で親元を離れるそうです。お母さんは大変です。

 初めて親子の写真を撮ったのは、札幌市豊平区の月寒公園です。5月24日のことでした。ボートの桟橋の下に巣があったそうです。11羽のヒナが母親と泳いでいます。
月寒公園の親子ガモ
月寒公園の親子ガモ。(5月24日)

 見ている人たちが餌を与えますが、カッパエビセンは雛は食べれません。売店では他にカステラを売っていて、それも貰うので結構グルメです。岸の石についた水草か虫も食べていました。
 外敵は主にカラスですが、小さいうちは他の成鳥に傷つけられることもあるようです。
 産卵時期にかなり差があるようで、後で行ったら又小さい雛がいました。

 6月2日に道庁の池に行きましたら、2組の親子がいました。
道庁の親子ガモ
道庁の池の親子ガモ。(6月2日)

 こちらは5〜6羽の雛だけでした。ここはカラスに雛が食べられるので有名な所です。全滅したこともあったよう。
 この後行った北大植物園の川にも親子連れのマガモがいました。他にも豊平区の西岡公園にも親子連れがいました(11羽の雛、6月20日)から、札幌はマガモの宝庫かも知れません。

エクリプス

なりかけ(月寒公園/)6月20日)  マガモの雄は青い首で、尻尾もカールして、とてもお洒落です。
 ところが、この美しい雄が、繁殖期を過ぎると雌のような姿(色)に変身してしまいます。これをエクリプスといいますが、派手な目立つ姿は生存に不利だから、と思われています。雌との区別は、クチバシが雄は常に黄色だけなので(雌は黒が混じります)可能だそうです。上の写真は6月20日に月寒公園で撮った「なりかけ」です。

殆ど変化(道庁/6月25日)  エクリプスのことを「オカモ(おかまのカモ)」と言う事もあるようですが(一般的ではありません)、左は6月25日に道庁で撮ったものです。頭の青も殆ど抜けて、ほぼ完全なオカモです。過眼線(目を横切る線)と頭部の黒が雌より濃い、身体が大きいというのも、クチバシ以外の鑑別点だそうです。
 そして繁殖期になると、また派手な姿に戻って、雌の気を惹く訳です。
注記:以上の文中及び写真の日付は、すべて2001年のものです。

マガモの潜水

水遊び  2004年4月11日のことです。札幌市の円山公園の池で、3羽のオスのマガモが水遊び(水浴び)をしていました。頭を水に入れたり、羽ばたいたりして、とても楽しそうです。

潜った  見ていると、何とマガモが潜っています。2羽が潜るのは確認しましたから、潜水能力はあるのですね。
 逆立ち採食するマガモ属は潜れないと思っていました。他の記述を見ても、そのような説明が多い(ヒナは潜れます)です。
 相互リンクしていたかるがもの言いぶん(HPを閉鎖されました)によると、カルガモなどは捕食者から逃れるときには潜水する、バタ足で潜る(潜水ガモは平泳ぎの足で)と書いてあります。
 この写真、どう見ても水浴びの続きの遊びで潜っています。潜水マガモの写真は珍しいので、追加発表しました。

千歳サケのふるさと館での潜水

千歳の潜水マガモ
千歳の潜水マガモ(千歳サケのふるさと館提供)
 2005年12月に千歳市の 千歳サケのふるさと館 での 観察窓日記:マガモの潜水!? が話題になりました。
 同館提供の写真がWeb上のニュースに多数掲載されました。そこで書かれていたことは、12月6日に気付いてから10羽くらいのマガモが連日インディアン水車のそばで潜って、こぼれたサケの卵を食べているようだ、とのことです。
 それらの記事の中に、カルガモも潜ってドングリを食べることがある、と書いてありました。奥が深いです。
 写真使用依頼メールの返信によると、最近(12月下旬)は潜らなくなったそうです。

[リンク確認、レイアウト改訂:2002年1月30日]
[カルガモ以下独立・改題など小改訂:2003年3月11日]
[「マガモの潜水」追加:2004年4月21日]
[千歳サケのふるさと館での潜水追加:2005年12月25日]
[千歳サケのふるさと館提供の写真追加:2005年12月26日]
[HP閉鎖に伴い「かるがもの言いぶん」のリンク解除:2007年4月25日]

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