オシドリ見っけ
オシドリ見っけ(2006年1月22日/札幌市南区)
眠っていました。

札幌の越冬オシドリ

オシドリについて

 オシドリは中国東北部、ウスリー(シベリア東南部)、サハリン、日本全土などに分布して、山間の渓流、山地の湖などに生息するカモの仲間です。
 習性については 東京都の公式ホームページ の「オシドリの放鳥を行います」(2001年2月)から引用させて頂きます。

 他のカモ類よりもよく木にとまり、樹木の上をねぐらとする。主に植物質のものを食べ、特にドングリ類を好む。水生昆虫なども食べる。繁殖期には、水辺の林の樹洞に営巣するが、巣箱も利用する。市街地の公園で繁殖することもある。越冬期には群れをつくり、公園の池にも飛来する。オスは独特の鮮やかな色彩だが、繁殖期(4〜7月)を過ぎると,9月頃まではメスと同じように地味な色彩になる。ふつう7〜12個の卵を産み、28〜30日で孵化する。孵化したヒナは翌日には歩き始め、巣穴から飛び降りて、母親について歩いたり泳いだりする。飼育下では、1ヶ月で飛べるようになり、翌年には繁殖可能となる。

春の樹上のオシドリ
春の樹上のオシドリ
 写真は2005年5月8日に函館市の見晴公園(香雪園)で撮影したもので、別館の同日の写真絵日記から転用しました。
 木に止まるところが他のカモ類と違います。
 春夏には札幌の円山公園、月寒公園、洞爺湖、函館の松倉川などで見ました。派手なオスがだんだんメスのような地味な色に変わる様子は「オシドリのエクリプス」で紹介しました。

明治神宮のオシドリのカップル
明治神宮のオシドリのカップル(2005年2月7日)

 上の写真は東京の明治神宮の池のオシドリのカップルで、相互リンクの SL STORY(野鳥のページもあります) さんから提供を受けました。
 北海道でも繁殖しているのですが、私はこういう光景を見たことがありません。

オシドリの越冬

目覚めました
目覚めました(2006年1月22日)

 オシドリは暖かい地方に移動して越冬します。冬は北海道や東北北部から本州方面に移るのが普通で、山陰地方などには大陸からも渡って来ます。
 まれに北海道で越冬する個体もいて、「十勝川・冬のオシドリ」で書いたように、2003年3月にわざわざ見物に行きました。
 実は2冬前から札幌市の中央部の公園を流れる川でオスのオシドリが越冬したのを、後で相互リンクのPさんのホームページで知りました。今年は寒くてその川が凍って、カモが流出する大きい川の近くに移動したとニュースで知りました。

アップです
アップです
 今年もいるか確信は勿論ありませんでしたが、2006年1月22日、その公園のはずれの方にオシドリを探しに行きました。
 地下鉄を降りて川を探すとすぐにオスのオシドリが見つかりました。上の写真のように周りはマガモだけです。見つけたときは眠っていましたが、じきに目を覚ましました。

マガモと足が違います
マガモと足が違います
 こっちの岸辺にやってきました。
 傍にいるマガモと足の形が違うことに気付きました。オシドリの足は指が細く、水かきも薄いように見えます。木につかまるには太く短い指では不可能ですね。

 画像掲示板に置いた、ノートリミングの 壁紙サイズの画像 もご覧下さい。

ストレッチ?
ストレッチ?
 4日後の2006年1月26日に、もう一度オシドリを見に行きました。とても寒い日で、オシドリのお腹に氷がついているように見えました。詳しくは同日の写真絵日記をご覧下さい。
 寒いので、凍りついた体をほぐすためストレッチをしているように見えました。

首をひねって
首をひねって
 首をひねっています。本当は羽づくろいをしているのですが、体についた氷を気にしているのかも知れません。
 同じ個体が3年連続で札幌で越冬しているのなら、帰りそびれたとかでなく、確信犯ですね。
 長距離を移動するより、寒さを我慢して春を待つ、きっとそんなオシドリ君なんだと思います。

水鏡
水鏡
 水鏡になっています。手前のマガモより一回り小さいです。
 美しい鳥で、アジア特に日本に多いので外国人バーダー(野鳥愛好家)にとても人気があるのが良く判ります。

川幅全景です
川幅全景です(2006年1月26日)

 川幅全景で、一番奥に見えるのがオシドリです。普通は警戒心が強いそうですが、仲間からはぐれた場合は周りのカモ類の影響を受けるそうです。

 違う写真ですが、画像掲示板に置いた 壁紙サイズの画像 も見て下さい。



 この機会にオシドリの越冬について調べてみました。冬鳥として大陸からも渡って来るので、日本全体で越冬する数は一万羽くらいのようです(夏はもっと少ない訳です)。
 一番多いのは愛媛県大洲市の鹿野川湖の3,000羽で、山口県宇部市の小野湖の1,500羽、鳥取県日野市の日野川の800羽、愛知県設楽町の寒狭川の500羽などが有名どころのようです。ドングリなどで餌付けして観光資源にしているところもあり、この点はハクチョウと同じですね。
 ただ、長崎県の野鳥の会が2004年冬に調査して県内で6,271羽確認したという報告も見ましたので、年によっても違うでしょうし、数については厳密なものではないと思います。

 寒い札幌で健気に越冬する一羽のオシドリ君を紹介しました。

[作成:2006年1月30日、壁紙2枚にリンク:5月28日]

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