内装工事中のオス(2006年4月14日、みっこさん撮影)
内装工事中のオス(2006年4月14日、みっこさん撮影)

電柱のクマゲラ

茶羽のクマゲラ夫妻の1年後

 前作は「茶羽のクマゲラ」で、これはそのほぼ一年後のお話です。
 画像掲示板の常連さんのみっこさんがトップの写真を投稿してくれました。穴に入っているのは茶羽の連れ合いです。
 茶羽(メス)が電柱を掘っている写真(2005年4月、今より穴が小さい)は前作の末尾にあります。

 このペアは2000年からこの林での繁殖が確認されており、昨年、一昨年は林道沿いのトドマツに巣を作っていました。しかし昨夏にトドマツが強風で折れたために伐採されました。新たな営巣場所として、昨年から掘っていた新しい巣穴が、倒木の恐れから金網まきにされ、それをクマゲラがまだ掘ろうとしている様子を、やはり画像掲示板で知りました。2006年4月29日、函館へ車で帰る途中、林へ行きました。

これが金網まきの木と「代理木」
これが金網まきの木と「代理木」
 先ず目に付いたのが右の異様な光景です。
 昨年新たに掘りだした木が細いので、穴をふさぐように金網をまかれています。これは以前からあったそうですが、右の背負われているような不思議な木は、4月28日に取り付けられました。
 管理者の優しい心がわかるように屋根までついています。ここから掘り始めるように印もついているようです。親切なお節介と言う感じですね。
 後に画像掲示板で、常連さんの白さんから、現地で「代理木」と呼ばれていることを知り、思わず笑ってしまいました。うまい命名ですね。代理母ならありますが・・・

亭主はこんな顔
亭主はこんな顔

 このクマゲラ夫妻は今、日本で一番有名で、一番写真を撮られているセレブなクマゲラと思います。
 オスはこんな顔です。クマゲラは本来まん丸な目でとぼけた感じがしますが、このオスは特にそう見えます。歴戦のクチバシの先は欠けたようになっていて、鋭さはありません。

ペアー。下がオスです(家内撮影)
ペアー。下がオスです(家内撮影)
 メスのいる木にオスが飛んできて止まりました。
 これは傍にいた家内の撮影で、オスは甘い鳴き声を出していたそうですが、メスに近寄らせてもらえなかったそうです。

メスのアップです
メスのアップです
 メスが私の近くの木に止まりました。
 一年前ほど羽の茶色が目立たなくなって、美しいクマゲラになりました。

新しい穴です
新しい穴です
 実はここに新しい穴がありました。
 この写真はノートリミングです。こんな間近で見るクマゲラは、頭の赤い羽の様子までよく判ります。
 今から掘ってこんなでは繁殖には間に合わないなと思いました。

電柱の穴の奥には・・
電柱の穴の奥には・・
 オスがいなくなった電柱の穴を見ると、何と奥に裂け目があって、向こう側まで通じています。
 これは危ないです。
 電力会社にも連絡したそうですが、キツツキが電柱に穴を開けるのはよくあるそうです。

代理木は

金網に止まる(家内撮影)
金網に止まるメス(家内撮影)
 金網の木にメスが止まりました。
 これは家内の撮影です。
 背景をを見るといかに人の近くにこのクマゲラがいるか判っていただけると思います。
 だから人気者なのですね。

代理木をしたから突付く?
代理木をしたから突付く?
 これは私の撮影で、実際は突付いていた訳ではありません。
 巣穴を掘るには十分な太さの代理木です。

屋根の上に上って(sikaさん撮影)
屋根の上に上って(sikaさん撮影)
 昔からネット上の知人だった関西のsikaさんが来られていて、初めてお会い出来ました。
 これはsikaさん撮影の、屋根に上がってしまったクマゲラです。
 掘る気はなさそうですね。

 5月13日のみっこさんの画像掲示板への投稿によると、カップルは電柱に飽きたのか見かけない日が続き、この日飛んでいるのを見ただけだそうです。今年は人の来ないところで子育てをするのでしょうか・・・


 その後もクマゲラは現れないまま、2006年の繁殖期は過ぎてしまい7月になりました。
 クマゲラの寿命は10年近くあるそうです。カムバック〜ですね。

[作成:2006年5月15日、小改訂・追記:7月10日]

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