砂地の餌を探すユリカモメ
砂地の餌を探すユリカモメ(2007年4月12日/函館市)

大森海岸のユリカモメ

北海道では旅鳥のユリカモメ

 ユリカモメは本州ではありふれた冬鳥ですが、北海道では旅鳥です。春と秋、ただ通過して行くだけなので滞在期間が短く、それ程多くは見られません。
 函館の海岸で夏羽と冬羽混合の4羽のユリカモメを見ました。ユリカモメは雌雄同色で、本には3月頃は冬羽、5月頃は夏羽と書いてあります。4月は混合という訳だと思います。顔の黒いのは夏羽です。

遠くにいるのを見つけました
遠くにいるのを見つけました
 2007年4月12日、大森海岸のラーメン屋さんに昼食に行きました。観光客にも有名な回転寿司、函太郎 の隣で同系列の店です。
 食後海岸に下りてみると、見慣れたカモメの中に小さい鳥がチョロチョロしています。近付くと4羽いた内の1羽が顔黒で、ユリカモメと気付きました。
 道南では上磯漁港で12月に見ましたが、函館市内では初見です。

こんなに大きさが違います
こんなに大きさが違います
 ユリカモメは全世界的に広く分布し、冬を暖かい地方に来て過ごし、夏に北部で繁殖します。よく見るカモメの中では一番小型です。
 写真の後はオオセグロカモメの幼鳥ですが、大きさの違いが判ると思います。

飛び上がるのはオオセグロカモメです
飛び上がるのはオオセグロカモメです

 この場所は正確には宇賀浦町ですが、通常は大森海岸と言っています。函館にはオオセグロカモメとウミネコがいます。共に留鳥です。
 五稜郭公園のお堀や市内の川にいるのはウミネコが多いです。オオセグロカモメはウミネコより大きく、足がピンクです。ウミネコは足が竹色で、両者はくちばしの先の色と鳴き声が違います。飛び立とうとしているのはオオセグロカモメで、背景のビル群は湯の川温泉街です。

これが夏羽
これが夏羽
 顔の黒いのは夏羽です。冬羽は白い顔をしています。写真は夏羽のユリカモメが波を嫌って飛び上がったところです。
 カモメ類は普通、目がきつく、怖い顔に見えます。ユリカモメは小さくて、一見可愛い顔をしているので人気があって、越冬地では給餌を受けることも多いです。

全部で4羽いました
ユリカモメは全部で4羽いました

 ユリカモメは全部で4羽いました。
 今までに同じように冬羽と夏羽の混合を春の網走湖で見たことがあります。2002年4月26日に網走湖で撮った夏羽と、2002年12月6日に上磯漁港(北斗市)で撮った冬羽の写真が 10倍ズーム奮闘記2 にあります。羽に模様のあるのは幼鳥、若鳥です。

冬羽と夏羽
冬羽の2羽

 冬羽の2羽です。足とくちばしが赤くて、目の後の耳に当たる部分に黒い模様があって、確かに可愛い外見です。
 しかし気性はきつくてカラスにも負けないと言われています。
 給餌が主な原因で、どんどん内陸部まで入り込み、越冬に来る数も増えているようです。

水かきがあります
水かきがあります
 向こうの冬羽のユリカモメの上げた足には水かきがあります。これで電線にも止まれるそうですから器用ですね。
 京都では鴨川にはたくさんのユリカモメが琵琶湖からやって来ますが、最初に鴨川に現れたのは1974年だったそうで、意外ですね。

首をかいています
首をかいています
 夏羽のユリカモメは足で首をかいています。結構リラックスしています。左は幼鳥です。
 人馴れしていて、近寄っても逃げませんでした。
 給餌のために滞在期間が延びた、越冬場所が内陸部まで広がったと言われていますが、鴨川では最近は飛来数が減っているようです。
 広がれ環境ネット(28)─ユリカモメ保護基金(< 京都新聞)より。

愛嬌があります
顔黒は愛嬌があります
 顔が黒い夏羽の方が愛嬌があるような気がしますが、白いほうが可愛いという意見もあると思います。
 上野の不忍池でボートの上にいっぱい止まっているのを見て、珍しくも何とも無い鳥だと思いました。道南でも八雲町あたりではよく見られるそうです。

 2002年に網走市能取湖の卯原内で撮った アッケシソウの群落の上を飛ぶユリカモメの群れの写真(←クリック)をご覧下さい。現実離れした美しさで、この時からユリカモメのファンになりました。

[作成:2007年4月27日]

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